スフィア

米国 ラスベガス
Opened in 2023
Architecture, Wayfinding
球体は最上級を引き付ける。会場のデザインが初めて発表されたとき、人々は信じられないような思いに駆られました。今日の技術をもってしても、これほど大胆な構造、つまり世界最大の球形構造は不可能に思えました。

スフィア・エンタテインメント社が始めた非常に野心的なビジョンを、POPULOUSはラスベガスのスカイラインを一変させる実在の会場へと発展させました。 スフィアは、創造性の潜在能力を最大限に引き出すことで、ライブエンタテインメントの定義を変えました。 17,600席の会場の意匠設計者として、私たちはエンタテインメントの世界にまったく新しいものを創り出す手助けをしてきました。   

砂漠の地平線に現れた瞬間から、内部の座席に至るまで、スフィアは最先端技術によって実現した蜃気楼のようなディスプレイで訪問者を魅了します。 高さ366フィート(約111m)、幅516フィート(約157m)のスフィアは、デザインとエンタテインメント両方の象徴となっています。

Zoom

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スフィアは、マルチメディアテクノロジーの最新の進歩と現代的デザインを融合し、エンタテインメントを楽しむためのまったく新しい没入型体験を生み出します。

Nicholas Reynolds

POPULOUSシニア・プリンシパル

ラスベガスへようこそ。

会場の広さは約100万平方フィート(約92,903㎡)です。 その外殻は、ダイナミックな120万個のLEDパックライトに覆われています。 数千個のLEDパックが取り付けられた400枚以上のLEDメガパネルで構成されており、メインの建物から完全に独立した構造として立つ、スティール製ダイアグリッドに取り付けられています。 

開業以来、スフィアの外観には目玉、絵文字、バスケットボール、月など、目を引くデザインが数多く採用されてきました。 このデジタルキャンバス上で表現できる創造性には、無限の可能性があります。 第1日目から目にした人全員の心を掴み、SNSユーザーがその動画を投稿。世界中で何百万回も視聴され、多くの人が「見ても信じられない」とコメントしています。 

座席までの道のり

ゲストは、スフィアのプラザ階の入り口の一つから、あるいはベネチアン・リゾートに直結している会場の歩道橋を使って到着します。 スフィア2階のアトリウムに入ると、ローマのパンテオンの2倍の高さの柱が並ぶ、息を呑むような高さ80フィート(約24m)の空間が広がります。 

層になったバルコニーがアトリウム全体に重なり、織り交ぜられ、動きのあるしなやかな流れを生み出します。 中央にある4基のエスカレーターが、アトリウムのスケール感を強調しています。アトリウムには二つの展示スペース、隠れて見えない数百のリギングポイント、さまざまなイベント、活動、インスタレーションを開催できる柔軟性を支える大型の資材搬入用リフトがあります。 座席に向かう途中、ゲストはセクションポータルを通過します。

このポータルでは、スケール変化と騒音低減を瞬間的に提供することで、感覚がリセットされ、広々とした観客席へのドラマティックな導入が可能になります。

注目点

観客席はコンサートを念頭に置き、スフィアのテクノロジーでのみ実現可能な独自の没入型体験を実現するよう、特別に設計されています。 円形劇場のような配置で、すべての座席がステージに面しており、4層の座席と2層のスイートレベルで構成されています。 最下層の座席は部分的に引き込み式になっており、取り外すことで会場の収容人数を増やしたり、イベントに必要な追加スペースを確保したりできます。

観客席の上に吊り下げられた、160,000平方フィート(約14,864㎡)の広大なLEDの「イマーシヴ・サーフェス」が、観客とその周辺を包み込みます。 イベントフロアから立ち上がり、頂点240フィート(約73m)で上層の座席を超えてカーブを描くスクリーンは、9mmピクセルピッチで、鮮明な16K解像度を実現し、観客全員に驚くような視覚体験を提供します。 

観客席とイマーシヴ・サーフェスが、イベント空間の物理的環境を定義する一方で、スクリーン表面のすぐ外側には、最先端のインフラが多数配置されています。 スクリーンの真上に設置された167,000を超えるビームフォーミング・スピーカーが、あらゆる方向から驚くほど正確にサウンドを届け、観客席での視覚と音のインタラクティブの可能性をさらに広げます。 スクリーンと一体化している228個の機械化されたファセットは開閉可能で、イベント空間にリギングポイントを落とすことができます。 

音響やプロダクション機能のサポートは、イマーシヴ・サーフェスの上に重ねられた6層のキャットウォーク・レベルのいずれかから提供されます。 スフィアの観客席デザインの焦点はゲストです。 各座席は空間オーディオに包まれており、どこに座っても同じ没入感を味わえます。 幾何学とテクノロジーが融合し、パフォーマンスアーティストが思い描いた世界へと感覚を導きます。 

スフィアのイマーシヴ・サーフェスを支えるテクノロジーは、コンテンツ作成のために無限のスペースを提供し、アーティストがこれまで不可能だったアイデアを探求できるようにしています。

Gabe Braselton

POPULOUSプリンシパル

ストーリーテリングの新しい領域

スフィアの多感覚機能は、ストーリーテリングの可能性をまったく新しい領域に押し上げ、デジタルエンタテインメント・デザインの性質を一変します。 スポーツイベントを第一に、芸術パフォーマンスを第二に扱うことが多い多目的会場とは異なり、スフィアでの目標は、アーティストと観客のニーズを第一に考え、できるだけ多くの先進技術を実装することでした。 

スフィアのビジョンは、デジタル世界と物理世界のギャップを埋め、次世代の物語を伝える空間を創造することでした。 POPULOUSはそのアイデアを採用し、ストーリーテリングをこれまで見たことがない限界にまで広げた、会場の設計に協力しました。 

詳細情報

  • LEDパックライトの数

    1,200,000個

  • 高さ(フィート)

    336

  • 幅(フィート)

    516

14 items.
  • Emma Castro-Krivanek Associate Principal, Senior Architect Kansas City
  • Gabe Braselton Principal, Senior Architect Kansas City
  • Stacey Fithian Principal, Senior Architect Kansas City
  • Kyle Marsh Senior Associate, Architect Kansas City
  • Jim Jamis Senior Principal, Senior Architect Kansas City
  • Bradd Crowley Senior Principal, Senior Architect Kansas City
  • Brent Roberts Senior Principal, Senior Architect Kansas City
  • Nicholas Reynolds Senior Principal, Chief Global Strategy Officer London
  • Maria Knutsson-Hall Principal, Architect London
  • Paul Shakespeare Senior Principal, Architect London
  • Barbara Vasilatou Senior Associate, Regional Digital Lead – EMEA London
  • Ashleigh Rogers Principal, Senior Interior Designer Kansas City
  • Sherry Cunnius Associate Principal, Senior Interior Designer Kansas City
  • Secely Palmer Associate, Architecture Designer III Kansas City

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